作品を作ることと批評すること

芸術作品を作るために学びに来たのに、ずっと鑑賞の仕方を教えられて、ついには批評家になる。哲学教育についても同じようなことは言えないだろうか。しかし、よい作品を知り、それを批判する能力を身に付けなければ、本当にオリジナルなものを作れないのも確かだ。重要なのは、哲学の伝統を学ぶさいに、それ自体が目的にならないことだろう。