2014-05-01から1ヶ月間の記事一覧

翻訳をする理由

翻訳をすることは自分の文章力を鍛える最善の手段の一つである。また、翻訳が出ないと注目されないという日本の現状を考えると、研究者が翻訳をすることは義務の一つだと思われる。また、自分の研究分野に関係のある重要な文献の翻訳が誤訳だらけだと日本の…

法と自由

尊厳死法案に関して、法学者の人々は法案を評価しない理由の一つとして、法によって医療者の行為が制限されることになる、ということを挙げている。しかし、一般論として、法はかならずしも個人の自由を制約せず、個人の自由(あるいは安全)を保障する役割も…

時代精神

今さらだが、グローバル化や少子高齢化など世界も日本も変わって来ている。歴史を見ればわかるように、同じことを繰り返していても上手くいかない時がやってくる。時代を追うのではなく引っ張ること。それができなければ後進に道を譲ること。The times they …

理想を下げると

不思議なもので、理想に到達できないからと、理想を下げると、実際の到達度も下がってしまう。理想をどこに設定するかは難しい問題だ。

ピーク

ミュージシャンのアルバムを聴いていても、ある時期のものは際立ってよい。自分では気付きにくいが、時代精神と合致して、あるいはそれを牽引する時期があるようだ。人生は平坦ではなく、ピークがある。その時期を上手く見極められるか。あるいは気づかぬま…

相対主義

戦後に相対主義が隆盛になった経緯、またそれが進化心理学等の台頭により弱まって来た経緯についてよく調べること。ファナティックな実定法と実定道徳から逃れるには、何についても合意ができないという相対主義以外にも方法があるはずだ。

アカデミズムとアクティビズム

大学人は中立的でなければならない、という考え方がある。その一方で、規範に関わる学問分野にいる人は、教科書書きに終始するのではない限り、何らかの規範的立場を主張せざるを得ない。しかし、理論的主張をするだけで、それを実践に移さないことは誠実だ…