法と自由

尊厳死法案に関して、法学者の人々は法案を評価しない理由の一つとして、法によって医療者の行為が制限されることになる、ということを挙げている。しかし、一般論として、法はかならずしも個人の自由を制約せず、個人の自由(あるいは安全)を保障する役割も果たすように思われる。今回の「医師の免責条項」についても、限定的にせよ、終末期医療における治療の差し控えと中止に関する医師の自由(法的に許されること)を増やしているのではないかと思うのだが、どうだろうか。いずれにせよ、法と自由の関係について再考する必要がある。